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増加するキャリア公務員の定年退職 天下りが減るも人事は停滞・高齢化(THE PAGE)

(公開: 2018年11月24日)




[ 元の記事 ]
出典元: 写真:アフロ

定年を迎える前に天下りするというのが常識だった、中央官庁のキャリア公務員が定年まで勤務するケースが増えているそうです。天下りの制限が強まり、再就職が難しくなったことが原因ですが、民間企業と同様、人員構成が高齢化する可能性が高まっています。

 国家公務員は、俗にキャリアとノンキャリアに分けることができます。キャリアというのは国家公務員総合職試験(かつての国家I種試験)に合格した公務員のことを指し、民間企業で言えば幹部候補生にあたります。ノンキャリアはそれ以外の試験に合格した公務員です。キャリア組は事務方のトップである事務次官を含め、高い役職まで出世できますが、ノンキャリアは通常、高い役職まで出世することはありません。

 中央官庁は基本的に年功序列の人事となっていますが、かつては、同期入省の誰かが次官や局長など、トップ・クラスの役職に就く時までには、残りの同期はすべて退官するというのが暗黙の了解となっていました。そうすることで、年次の古い人が、ずっと在籍し続け、組織が停滞することを防いでいたわけです。

 中央官庁の公務員の場合、規制や許認可などで影響力を行使できる業界に圧力をかけることができますから、本人にまったく適性がなくても、民間企業や外郭団体などの幹部にいとも簡単に天下りすることができました。皮肉な結果ですが、競争原理が働いているはずの民間企業よりも、中央官庁の方が人事が停滞せず、きれいなピラミッド型の組織を維持できていたわけです。