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鉄道マニアが明かす「関電トンネルトロリーバス」の魅力(東スポWeb)

(公開: 2018年12月26日)




[ 元の記事 ]
出典元: 廃止となった関電トンネルトロリーバス

登山客や外国人観光客、秘境マニアなどに人気のあった「関電トンネルトロリーバス」が先月廃止になった。長野県と富山県の間にある黒部ダム・立山黒部アルペンルートにあり、長野側の玄関口となる扇沢駅と、トンネルの先にある黒部ダム駅間6・1キロを16分で結んでいた。

 扇沢駅からトロリーバスに乗車すると、すぐに「関電トンネル」に入る。このトンネルは、平均10度、最大13度の急勾配が続く。トンネルの途中では、「くろよん(黒部川第四発電所)」建設最大の難工事を極めた破砕帯(はさいたい=断層の一種)を通過する。このときは、トンネル内の光が青になるので、異次元空間に入り込んでしまったかのようだ。その後、トンネル内で長野・富山県境を通過して、黒部ダム駅に到着する。

 トロリーバスは、日本の法令上では「無軌条電車」となる。「レールのない電車」という扱いになるので、鉄道の一種とみなされている。ハンドルを使用して運転するので見た目はバスと同じだ。もちろん、路線には、電気を取り入れるための架線がある。

「関電トンネルトロリーバス」が運行を開始したのは1964年のこと。当時トロリーバスは、日本各地で走っていた。だが、72年に横浜市交通局トロリーバスが廃止されてからは、日本唯一のトロリーバスとして活躍していた。

 トンネル内を走ることを考え、排ガスがなく環境にもやさしいことからトロリーバスが運行されていた。最終日は、鉄道ファンも集まって見送った。

 鉄道マニアの男性は「このルートは、トロリーバスだからこそ味があるんですよね。今日は、写真を撮るだけではなく走行音も録音しました。1996年には、同じアルペンルートにある『立山トンネルトロリーバス』が運行を開始していますが、マニアの間ではトロリーバスといったら、やはり関電トンネルトロリーバスなんです。味わい深さが違います」と話している。

 来年4月からは同区間に電気バスが導入される。国内のトロリーバスは残り1か所となった。