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新たなつながり発見! 好奇心とおなかを満たすカフェ(日経ウーマンオンライン(日経ウーマン))

(公開: 2018年12月27日)

[ 元の記事 ]
出典元: のどかに広がる「畑ビュー」の席にはずっと座っていたい(カフェスロー)

普段知り得ない人たちと出会い、新しい世界を知るきっかけになる場。それがとびきり満足度の高いカフェならすてきですね。体に優しい食と、好奇心が満たされる発見のある魅力的なお店を訪ねました。

【関連画像】日だまりの特等席。クレヨンハウス「広場」のテラス

●作り手と語らいながら食べる、格別のお米

 東京・国分寺にあるカフェスローは、「ゆったりとした、心地よい暮らし」をテーマに17年前にオープン。「キャンドルナイト」や「暗闇カフェ」などのイベントに参加した人もいるのではないでしょうか。カフェがイベントなどを主催し、人々がつながる場となる情報発信を東京都内ではどこよりも早く始め、続けてきた店。2008年にはJR国分寺駅に近い場所に移転。客層はさらに広がっています。ランチタイムに訪れてみました。

 その日は、同店がオープン当時から仕入れている山形県の在来種の米「さわのはな」の生産者、山形県新庄市の高橋保広さんを囲む会が行われていました。

 1995年に発足した、生産者と消費者の提携グループ「ネットワーク農縁」。高橋さんはその中心的な生産者です。農薬を使わない農法で、安心して食べられる米作りを全力で行ってきた高橋さんが、親しみやすく温かな笑顔で、10人ほどの参加者を前に話してくれました。

 現在、ほとんどの稲の苗は、暖かいハウス内で育てられています。高橋さんによると、そうした苗は自然の環境で育てるよりも10日ほど早く育ち、背丈も高く、一見すると優秀なようですが、地中の根っこはあまり発達しません。一方、時間がかかっても自然の環境で育てた苗は根っこをたくましく伸ばし、地中のミネラル分をしっかり吸い上げて天候不順などにも対応力のある稲として育っていきます。

 「人間と同じですね。成長を待ってあげること、その人の能力を引き出してあげること。待つことができない育て方は人間にも稲にもよくないんです」

 高橋さんが育てた「さわのはな」の玄米ご飯をランチビュッフェでいただきました。ひと口頬張ればすぐに分かる違い。玄米とは思えないほどのもちもち感に思わず「もち米が入っているんですか」と聞いてしまったほど。

 一番人気の「本日のスロープレート」(大人1290円)は季節の野菜のデリが4品。特にベジタリアンやマクロビオティック食にこだわってはいませんが、野菜だけでバラエティー豊かな食事が作れるということに挑戦しているそう。加工品も含め、食材は顔が見える生産者から仕入れたものだけを使っています。

 窓からは畑が見渡せる席もあり、時間を忘れて長居してしまいそう。店内にはお米などカフェで出している食材や雑貨を販売するスペースや、週単位でさまざまな出展があるギャラリーもあります。何度行っても発見があり、新しいつながりが見つかるカフェ。テーブルとテーブルの間もゆったりとしていて、ベビーカーや車いすも安心して利用できます。