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利益が相反する夫婦や企業に勤める社員と個人、完全に「別人格」といえるのか?(THE PAGE)

(公開: 2019年01月23日)




[ 元の記事 ]
出典元: 写真:アフロ

夫婦がそれぞれ別の立場で政治活動をしていたり、利益が相反する関係だった場合、夫婦は別人格なのかという話がネットでちょっとした話題になっています。この話は、企業に勤務する社員と個人は別人格なのかというテーマとも関連してきます。

 社会起業家で保育事業などを営む駒崎弘樹氏は、夫人の美紀氏が選挙への出馬を検討していることをめぐって、心配する声が周囲から寄せられたことを自らのブログで明らかにしました。駒崎氏は、夫婦といっても別人格であり、夫婦や家族という社会的役割とは離れて、個として尊重される社会であって欲しいと主張しています。

 実際、国会議員でも、世耕弘成経済産業大臣と妻の林久美子氏など、夫婦で異なる政治活動をしているケースは存在します(世耕氏は自民党ですが、久美子氏は民進党所属の前参議院議員です)。夫婦といっても、それぞれの価値観を持った個人ですから、2人が別人格であるのは当然のことといってよいでしょう。

 一方で、支持者やビジネス関係者が不安な気持ちになるのも無理はないとの声もあるようです。人が仕事よりも家族を優先するのは当たり前のことですから、極めて大きな政治的、ビジネス的な対立があった時などは、政治やビジネスではなく家族を優先してしまうだろうと考える人が出てきても不思議はありません。駒崎氏の場合、本人は政治家ではありませんが、運営しているNPOの性質上、多額の公的資金が入りますから、政治の世界とは無縁ではいられないでしょう。

 この話は、企業に勤務するサラリーマンと個人との切り分けという話とも関係してきます。政府は従来の方針を転換し、サラリーマンに副業を認める方向に舵を切りました。ネットなどで知名度のある一部のサラリーマンは、企業に勤務するサラリーマンとしての立場で、オンラインサロンを運営したり、有料コンテンツを販売するといった副業を行っています。

 企業が副業を認めていて、両者の利益が一致している場合は何の問題もありませんが、何らかの形で利益が相反した場合、どちらを優先するのかというのは難しい問題であり、そのビジネスに関わっている人にとっては一種のリスク要因となり得ます。

 これからの時代はキャリアの複線化が必須とされていますから、このテーマは避けて通ることはできません。自分ならどうするのか、あるいはそのような人とどう関わるべきなのか、それぞれ自問自答していく必要がありそうです。

(The Capital Tribune Japan)